クラフトビールマニア CRAFT BEER MANIA

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コエドブルワリー/COEDOビール『紅赤-Beniaka-』を飲んでみた

今日飲んでみたのはコエドブルワリーのCOEDOビールシリーズの1つ、『紅赤-Beniaka-』です。

COEDOビールシリーズの中でも定番中の定番。そしてコエドブルワリーが地元の食材(薩摩芋)を使って本腰を入れてはじめに作ったビールです。COEDOビール第一号ともいえるかと思います。

副原材料に薩摩芋を使っているためビアスタイルは『オリジナル・エール』とされています。厳密に分類するのは難しいですが、薩摩芋を植物の根と考えるとスパイスビール、フィールドビールともいえるかもしれません。

コエドブルワリーの公式情報ではImperial Sweet Potato Amberとされています。

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△とっても上品なラベル。紅赤-Beniaka-は名前の通り紅色。日本の赤ですね。

概要

醸造所:コエドブルワリー

ブランド名:COEDOビール『紅赤-Beniaka-』

公式URL:https://www.coedobrewery.com/jp/beers/#beers05

特徴①:『香しく穏やかな甘味とコク』×『薩摩芋の旨味』×『癖なく後味すっきり』

特徴②:和食に必ず合う、穏やかな口当たり、味、コク、そして旨味があります。

特徴③:アンバーエール特有の濃厚さや風味の余韻の長さはなく、すっきりとした後味

 

販売価格:421円

内容量:333ml(瓶)350ml(缶)

アルコール分:7.0%

原材料:麦芽・薩摩芋・ホップ

色合い:琥珀色

そもそも『フィールドビール・スパイスビール』ってどんなスタイル?

コエドブルワリーの公式情報ではオリジナル・エールというビアスタイルになっていますし、ところによってはフリースタイルビールと言われたり。つまり紅赤は特殊な副原材料である薩摩芋を使ったビールなのでよくあるビアスタイルには当てはまりにくいのが正直なところです。

ただ、日本地ビール協会のビアスタイルガイドラインなどを踏まえると、フィールドビール、スパイスビールに該当するのではないかと勝手ながら考えております。

フィールドビールは野菜をビールの醸造過程のどこかで投入してつくられるビールを指します。紅赤は、薩摩芋を焼加工した上ですりつぶしてペースト状にし、麦芽と一緒に発酵して醸造されるため、これに該当するのではないかと思います。

このビアスタイルに該当するためには香りの条件があり、副原材料とする野菜の香り・風味がホップのそれに負けないぐらい感じられるレベルでありつつも、ホップを超えて目立ってはいけないという条件になっています。主張していいの?だめなの?笑

紅赤-Beniaka-は飲んでみるとわかるのですが思ったほど薩摩芋感が全面に出ていることはないのですが、芋が入っているからこそ生まれる旨味や香りは確かに感じられるので条件にもあっているかと思います。

スパイスビールというのは野菜も含まれるそうなのですが、どちらかというとハーブやスパイスがしっかり効いていて、特徴的な味のビールに仕上げるものを言うので、どちらかと言えば違うのかもしれません。

コエドブルワリーと紅赤-Beniaka-のエピソード

コエドブルワリーはもともと農業・有機野菜の商社でしたが、薩摩芋含む地元でとれた野菜を袋詰めする際に規格外の形・サイズで弾かれてしまう薩摩芋が大量にあったそうです。

もったいないと感じた社長はこの余った薩摩芋をビールに活かせるのではと考え、当時は観光・旅行者向けの地ビールとして紅赤を作り始めたそうです。(当時はCOEDOブランドはなく、小江戸ブルワリーという名称で経営されていたとのこと)

ただ、1990年代に起こった地ビールブームもずっと続いたわけではなく、観光用の地ビールからこだわりのあるオリジナルクラフトビールを作っていこうという経営方針に転換、醸造所を大きくし、更にドイツからビール醸造のプロフェッショナルを呼び質を高めていったそうです。

社長が地元で余ってしまっている薩摩芋や緑肥(肥料にする植物)としていた麦からクラフトビールを醸造するアイデアに至った事を考えると、まさにCOEDOビールの初代、元祖ともいえますよね。

見た目

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無濾過で作られたビールのため要冷蔵と書かれているのですが、その割には濁りの無い透明度の高い見た目で、酵母が沈殿するようなこともありません。

上記写真は冷蔵庫から出したての状態なので分かりにくいですが、常温では透明感のある濃いアンバー色です。

泡はある程度立ちますが、勢いよく入れても分厚い泡が立つことはありません。

のど越し

味が濃いのと、透明感のある見た目に反してちょっと濃厚な飲み口なので確かな飲みごたえはあります。どちらかといえばゴクゴク飲むというよりじっくり飲むタイプのビールです。後味はスムーズに消えていく感じで適度に余韻が楽しめつつ、癖のないすっきりとしたフィニッシュ。

香り

口に含む前はカラメル・ロースト感の強い香りです。飲んだ後鼻から抜ける香りも同様で鼻から抜ける香りの方がしっかりこのビール特有のロースト感を楽しめます。

総評

COEDOビール『紅赤-Beniaka-』は2010年にアメリカのシカゴで開催されたワールドビアカップで受賞している世界的に認められたビールでもあります。

受賞したのはスペシャリティービール部門で3,330種類(全部門計)ものビールがエントリーしている超巨大規模の審査会で銀賞を受賞しています。

薩摩芋を使ったスイーツや日本酒などの方が、薩摩芋をつかったビールよりも遥かにイメージしやすいので『薩摩芋感が全面に出ている』感じを想定していましたがまったくそんなことはありませんでした。

むしろ感じるロースト感や香ばしさ、コクは麦芽のもので薩摩芋は『旨味』のエッセンスとして効いている気がします。他のアンバーエールにはない穏やかな風味が和食に、特に甘味のある料理に合うと思いました。

お好み焼きや照り焼き、かば焼きなど甘いソース系料理との相性はとっても良さそうです。

 

こんな人/時におすすめ

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さつまいもの旨味と、後味がすっきりとしていて癖がない点がやはり良い点だと思います。是非和食と食べる際には飲んでいただきたい一品。

クラフトビールでホップの苦みが効いていたり柑橘系のアロマを楽しむものだと、どうしても揚げ物や味の濃い洋食がフードペアリングとしては最適なのですが、このビールは日本の食卓と相性がよさそうです。

是非お試しください。