クラフトビールマニア CRAFT BEER MANIA

クラフトビールを"身近"で楽しみたい人のための専門ブログ。"広く浅く"を避け、出来るだけ"詳しく"情報発信します。

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バラストポイント/『ビッグアイIPA』を飲んでみた

今日飲んでみたのはアメリカ・カルフォルニア州サンディエゴのブルワリー『BALLAST POINT Brewing(バラストポイント)』のIPAビール『ビッグアイIPA』です。

▽以前ご紹介した『スカルピンIPA』と並んでバラストポイントの看板ビールとなっております。

www.craftbeermania.com

スカルピンIPAに引けを取らないほど世界中のIPAファンに愛されているビールです。Australian Internatinal Beer AwardsやLos Angeles International Beer Competitionなど数々のビール審査会で『ゴールド賞』といった最高ランクの評価を受けており、IPAビールとしてのクオリティは最高品質そのものと言えます。

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△BIG EYE=メバチマグロ。缶のパッケージ後ろには丸々とした姿が。

なおバラストポイントとはサンディエゴにある港の名前、ロゴは船が航海する際に使う六分儀、パッケージの裏に魚のイラストが使われているのはブルワリーのスタッフが釣りをこよなく愛しているからとのこと。

(魚が副原材料として使われているわけではないです!)

今回ご紹介するビールの名前にBig Eyeとありますが、英語でメバチマグロを指します(Big eye tuna)。ブルワリーのオーナーが海の中をハイスピードで泳いでいるマグロのたくましさをビールで表現したそうです。

パッケージに書かれている英語の説明の引用ですが、

While the English originally added extra hops to preserve their beers for sea travel, we do it for the love of all that bold, intense flavor that makes India Pale Ale one of our favorite styles.

本来イギリス人が長い航海の中でビールがダメにならないようにホップをたくさん使ってできたビアスタイルだが、私たちがこのビールにホップを大量に入れたのはそんな理由ではなく、ただただ力強いフレーバーを愛しているからだ。この力強いフレーバーがあるからこそIPAは私達のお気に入りのビアスタイルなんだ。

元々IPAビールをたくさん作っているなと思っていましたが、これを読むとIPAひいきしているブルワリーだってわかりますね笑

概要

醸造所:BALLAST POINT Brewing (バラストポイント)

ブランド名:『BIG EYE IPA(ビッグアイIPA)』

公式URL:https://www.ballastpoint.com/beer/big-eye/

特徴①:『濃厚甘口ビター』×『荒々しいホップのアロマ』×『後味は超ドライ』

特徴②:アンバーエールのような甘さと強烈な苦みで飲みごたえ抜群。

特徴③:柑橘系、キャラメル、マーマレードなど複雑に重なり合う荒々しいアロマ。

 

販売価格:480円

内容量:355ml

アルコール分:7.0%

原材料:麦芽・ホップ

色合い:赤褐色・アンバー

そもそも『IPA(インディアンペールエール)』ってどんなスタイル?

クラフトビールの中でも世界的に人気の高いビアスタイルで、通常のビールよりもずっと苦いため、最も印象に残るタイプ。他醸造所でもたくさんのIPAが作られております。

1700年代後半にイギリスの東に位置する醸造所でビールを生産していたジョージ・ホジソンという方が、当時イギリスの植民地であったインドで生活をしているイギリス人のためにビールを輸出し始めたのがIPAの歴史のはじまりです。

東インド商人がイギリスから何か月もかけてインドにビールを輸出する際、当然ですが長旅でビールの品質が悪くならないよう気を付けなければならないわけですが、IPAは通常よりもホップの量を増やすことで防腐効果を高めたそうです。

ただ、IPAだけが長旅に耐えられたビールであるという方も多いですが決してそういうわけではなく、黒ビールで知られているスタウトやポーターもこういった長距離輸出に耐えられていたそうなので、あくまで当時輸出に耐えられたビールの1種、と考えていただければと思います。

昨今は一般的なペールエールビールよりも『ドライ(辛口)』で『アルコール度数』が高いものがIPAとされています。

見た目

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泡はスカルピンIPAと比べると立ちやすい印象。色は透き通ったアンバーです。バラストポイントの醸造しているIPAはどれも不純物のない透明感、純度がある気がします。

のど越し

IBU84とのことですが、数値どおりめちゃくちゃ苦みが強いです。使っているホップはアメリカンセンテニアルホップとアメリカンコロンバスホップ。

センテニアルホップはそこまで苦み成分が強い!というわけではないのですが、香りのバランスが良くビタリング(苦みを強調する)に良く使われたりします。コロンバスホップは柑橘系の香り、グラッシーな香り、バニラのような甘い香りなど複雑な香りが特徴で、こちらもビタリングに良く使われます。

2つともビタリングに使われる香りの良いホップということを踏まえるとこのインパクトのある苦みは納得です。

ちなみに飲み口はとっても濃厚で甘さを感じるのですが、後味は超ドライ。苦みもかなり残ります。

香り

使っているホップがそもそも多様多階層的な香りが楽しめるホップなので、複雑かつ荒々しい印象があります。骨太というかたくましいというか、、上品の逆、雄々しい印象です。グラッシーな要素とキャラメル感が強いです。

総評

まさに『最高に荒々しく飲みごたえのあるIPA』と言えます。大分苦みは後まで残りますし、香りも雄々しい。加えて濃厚でモルトの甘味がしっかり感じられるとあってはビールの飲みごたえランキングがあったら間違えなくトップ5にランクインすると思います。

メバチマグロのたくましさやスピード感をイメージして醸造したらしいですが、大成功ではないでしょうか。

スカルピンIPAとの違い

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バラストポイント/『スカルピンIPA』を飲んでみた - クラフトビールマニア CRAFT BEER MANIA

バラストポイントブルーイングはスカルピン、ビッグアイ以外にもダブルIPAのマンタレイ、ファゾムなどIPAをいくつも醸造していています。同じビアスタイルの中でも色んな風味・特徴を楽しめるのが醍醐味です。

その中でも看板IPAの2つのビール。違いを簡潔にいうとするとこんな感じかと思います。

スカルピンIPA = 上品×すっきり飲み口×芳醇なアロマ

ビッグアイIPA = 荒々骨太×濃厚甘口×スーパービター

はっきり性格が分かれていて、まさにIPAの両端に位置している感じですね。是非好みの方を試してみてください。

こんな人/時におすすめ

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IPAファンで飲んだことが無い人がいるなら間違えなく飲んだ方が良いビールです。特に香りではなく苦みをビールに求める人であればビッグアイIPAはその欲望に十分こたえてくれるビターネスを持った一品と言えます。

香りの観点ではフローラル・フルーティな香りよりグラッシーな香りを求める方におすすめです。

是非お試しください。