今日飲んでみたのは奥多摩でビアバー『Beer Cafe VERTERE』を併設して醸造所をもつVERTERE(奥多摩醸造麦酒)の『RED IPA』です。一応IPAと名前に入っているのでインディアンペールエールの部類だとは思うのですが、実際どういった風味がするのでしょうか?
△レトロなテイストの白ラベルに大きな赤い文字で『RED IPA』。冠は無印。
概要
醸造所:VERTERE 合同会社
ブランド名:『RED IPA』
公式URL:http://verterebrew.com/
特徴①:『モルト強めアンバー系』×『モルト感の後に感じるホッピ―な苦み』
特徴②:スタウトとまではいかないが、限りなくアンバーエールに近いモルト風味
特徴③:麦芽の甘味や旨味の後に感じるIPA特有のホッピ―な苦み
特徴④:ただし、苦みは他のIPAよりは抑え目で飲みやすい
販売価格:650円
内容量:330ml
アルコール分:5.0%以上6.0%未満
原材料:麦芽・ホップ
色合い:黒に近いブラウン
そもそも『RED IPA』ってどんなスタイル?
IPAと名前についているのでインディアンペールエールかと思いましたが、色はかなりダークで黒に近いブラウン。調べてみましたが厳密にRED IPAというビアスタイルはなさそうです。あくまで商品名であり、近しいビアスタイルはアンバーエールやブラウンエールになるかと思います。
中途半端と言っているわけではなく、絶妙な中間地点にある風味だと思いました。シュバルツほどロースト感があるわけではないのですが、一番に来るのがモルト感。IPAほど苦みのインパクトがあるわけではないのですが確かに口に含んだ後にホッピ―な苦みが味わえます。
VERTEREも恐らくブラウンエールとIPAの両方の特性を持ったビールが作りたかったのではないでしょうか?あまりないタイプなので是非新しい物好きな方には試して頂きたいです。
見た目
透明感はほぼ無し、超ダークなブラウン(黒ギリギリ)。注ぐと泡は立ちますがミルキーな泡立ち方です。泡の立ち方がゆっくりで、細かい泡がじんわり増えていきます。
のど越し
シュヴァルツやスタウトほど甘さや旨味がしっかり出ているわけではないのですっきりしています。IPA風の苦みを楽しむというよりはモルトの風味をすっきりと味わえるところに価値を感じました。
黒ビールやブラウンエールを飲んだことがある人の中には確かにおいしいんだけどくどいな、と感じる方もいらっしゃると思いますがRED IPAは丁度良く楽しめるかと思います。
泡こそ経ちますが炭酸はそこまで強くなく、ピリピリ来ない滑らかなのど越しです。
香り
最初の香りはモルト特有のキャラメル風味。口に含むとIPA特有のシトラスや柑橘系のさっぱりとした風味が鼻を抜けます。めちゃくちゃハイブリットなビールですね笑 どちらかというと後味はIPAの風味の方かもしれません。
総評
とっても面白いビールです。個人的にはホッピーですっきりしたビールの方が飲みやすくおいしいと感じ、甘すぎるビールを飲む頻度はそこまで高くないのですが、こちらはモルト感を楽しみつつすっきりと飲めてうれしいです。
人によってはこのハイブリットな風味に違和感を感じ、『どっちかにしてくれ』と思うかもしれませんが一度試す価値はあります。
こんな人/時におすすめ
正直VERTEREさんのビールはなかなか売ってないです笑 私が購入した場所も奥多摩駅近くのスーパーなので、あのエリアに観光に行った際に購入してみてください。
もちろんVERTERE直営のビアバーであればドラフトで飲めるので当日はそちらで堪能いただき、お土産に瓶を買うのもありです。
是非お試しください。